【Opinion】パレデスは「アルトゥール2.0」となるのだろうか




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すでに世の中で知られているように、レジスタはカルチョにおいて最も重要なポジションのひとつと言えます。

レジスタの役割は、ピッチの中央でボールを捌き、そしてチームバランスを取る事を求められます。

本日に至るまで、ユベントスに在籍した選手の中でアンドレア・ピルロはその象徴となる存在であり、2011-12シーズンを前にして、アントニオ・コンテと共にユベントスの門を叩いた事は、決して偶然では済まされません。

 

 

 

 

2015年にピルロがトリノを去った1年後、ミラレム・ピャニッチがアリアンツのピッチに立ち、そしてその役割を担うべく選手である事をプレーで証明しました。

しかしボスニア人ミッドフィルダーが衰えと共にチームを離れた後、ビアンコネリはそのポジションを埋められないまま時が過ぎています。

2020年にファビオ・パラティーチがピャニッチとアルトゥールを交換した時、関係者は「素晴らしい取り引きだ」と感じたものの、結果はお互いにとって悲しいものとなってしまいました。

 

 

今シーズン開幕前、ユベントスはアルトゥール・メロに失格の烙印を押した後、PSGよりレアンドロ・パレデスを獲得しました。

しかしアルゼンチン人プレーヤーは、決して「アルトゥールほど」ではないものの、ユベントスで順風満帆とは言えない状況にあります。

パレデスの評価を下すタイミングではありませんが、このままでは「アルトゥール2.0」となりえる可能性があると言えるでしょう。

 

 

思い起こせば、パレデスの到着は我々ファンに興奮を与えました。

しかし、今はそれは過去のものとなっています。

PSGからユベントスに加わった後、パレデスはすぐにレギュラーに名を連ね、いくつかの目を張るプレーを見せたものの、しかしその後は決して指揮官を満足させるものではありませんでした。

アルトゥール同様に、パレデスもロカテッリが戦列に戻った後、ベンチを温める時間が長くなりました。

 

アルトゥールとパレデスの共通点は、個人的なスキルでは他のチームメイトよりも優れていると認識されている事にあります。

両選手ともに優れたボールテクニックを身に付けており、典型的なレジスタの枠から外れる選手だと見られています。

 

アルトゥールは存在感を示し「監督の信頼を勝ち得るか」と言った段階で、怪我を繰り返しました。

パレデスがトリノで怪我を負ったのは最近の事ですが、パリ時代の記録を遡ると、今後同じように怪我が繰り返されない事を願うばかりです。

いずれにしてもパレデスがシーズン後半戦には復活を果たし、そしてアルトゥールの影を吹き払う活躍を見せてくれると願うばかりであります。

 


 

 

 

 

【編集長のコメント】

 

「ラストピース」としてユベントスに加入した若頭。

怪我人が重なっていた事もあり、加入直後はボランチのファーストチョイスとなっていたものの、徐々に出場機会が限られる事になり、国内リーグ戦においては直近4試合は全てベンチスタート。

更にそんな最中に追い討ちを掛けるように、現在は怪我で戦線離脱中。

「なかなか難しい時間を過ごしている」と言って間違いありません。

 

 

しかし、しかしのしかーし、編集長的には「ちょっと周りが敏感に反応し過ぎじゃね?」って思っておりまして、JuveFC.comの本文にもあった通り、時折見せるキラリと光るプレーはセンス以外の何物でもなく、特に止めて蹴るの基礎スキルと、ボールをもらう意識の高さは一級品。

また、PSG戦では元チームメートのセルヒオ・ラモスとガッチンコしていますし、ミラン戦ではトナーリに対して井上康生よろしく見事な足払いで一本を決めており、「もう少しすれば、ユベントスでも月ユベでも立ち位置が見つかるのではないか」と考えている次第です。

 

 

 

 

 

 

取りあえずカチコミですよ、カチコミ。

 

そうすれば、ファンも認めてくれるはず。

 

 

 

カルチョなんてそんなもんですわ。