【さいちゃの目】大暴れの冬季市場 ~3バック導入編~



 

ダイパリメイクをしっかり見送り、アルセウスに全力投資したさいちゃです。

さて、私がユベントスを追い始めて以降、最も積極的に動いた気がする今回の冬季市場。獲得・放出それぞれの動きに感想を述べつつ、最適フォーメーションを妄想してニヤニヤしていきたいと思います。(ガッティは情報不足すぎるのでやめときます…)

 

獲得選手

ヴラホヴィッチ

イグアイン以来、ついに来た念願の純センターフォワード。正直冬に来るとは思っていなかった。移籍金は高いけど、ピピータやロナウドと違って若いので、最悪売っ払って回収できる見込みらしい。プレースタイルは前回の投稿で軽く触れたので控えめに。ポジショニングで勝負するシューターって感じで、最近はフィジカルバトルも苦にしなくなってきたみたいよ?こういうタイプは近年ずっと不足していたので文句無しの満点補強。前線にボールを供給できないという根本的な問題はあるけど、WGのロナウドと違ってバランス取りやすいので後ろを攻撃的に整備しやすそう。まあでも過度な期待だけは厳禁です。

 

ザカリア

このチームに地味に足りてなかったボールハント系の中盤。残り契約が半年で、最近怪我がちだったとはいえ、いくらなんでも安すぎる。マロッタ期からの悪習だった「フリー獲得→高年俸→移籍拒否で売れない→不良債権化」の流れに終止符を打てたのは非常に素晴らしい。若干ダブルボランチ専用機っぽさが否めないけど、どの選手と組んでも計算できそう(タイプの近いラビオは無し。展開力で死ぬ)。中盤の低い位置に回収役ができることで、ディフェンスラインが一方的なタコ殴りを受けることは少なくなりそう。3バックならCBもいけるらしいので一瞬ジャンが頭を過りました。あとは怪我明けで本調子じゃないみたいなので焦らずセリエに慣らしてあげて欲しい。

 

 

売却選手

ベンタンクール

ついに開花することのなかったテベスの遺産。4年半の在籍してくれたのでそれなりに思い入れはあるけど、実力的なところを考えると放出は妥当。守備面は特攻プレスという唯一無二の武器を手にしたものの、攻撃面で全く成長が見られなかったのが痛かった。守備のタイプが異なるとはいえザカリアと比較するとどうしても見劣りしてしまう。ネックだったボカへの移籍金の譲渡も、後述のクルゼフスキと抱き合わせることで評価額を少なくすることに成功。サンキュー、パラティッチ。コンテの元で役割をはっきりさせたら案外伸びるかもしれない。ブリテンでもがんばって。

 

クルゼフスキ

「売り時を逃すな」クルゼフスキに関してはこの一言に尽きます。ほとんどが途中出場で、チームに必要不可欠ではない選手にこれだけの値段がつけば売る以外の選択肢はないでしょう。サンキュー、パラティッチ。右WGとしてはキエーザという高すぎる壁、奴隷的トップ下としては復調してきたベルナルデスキがいて、完全に立場を失っていました。安定感に欠けるのもマイナスポイントの一つでしたね。先発としてもっとチャンスを与えていれば変わっていたかもしれませんが…。今冬の移籍で唯一残念だったのは彼の放出ですが、感情を抜きにすると満点な立ち回りだと思います。ブリテンでもがんばって。

 

ラムジー

サッリ政権下では(出れば)輝きを放っていたウェールズ人もついにお別れ。かんっぜんに不良債権と化してました。プレミア方面のオファーをシャットアウトしてスコットランドを選んだのは古巣への愛故か。年俸負担はともかく、とりあえず出せたのでヨシ。CLの枠も空いたしね。獲得前からスペの怖さはあったけど想像以上だったね…。ブリテンでもがんばって。

 

 

フロント評

全体を通してみると、100点満点の移籍市場だったんじゃないかと思う。夏にやっとけって話だけど、ロナウド移籍がギリギリだったのが予想外すぎた。控え選手を整理しつつ、足りないピースを的確に補強。フリー移籍中心で(高額オファー以外の)放出が下手だった前々担当や、選手見る目はあるのに現場全く考慮しない前担当とも違う、現場に沿って獲得と放出をセットで行う新フロントにはこれからも期待です。アリバベーネはフェラーリ時代適当にやってた説あるか?

(アーセナル行きの噂があったヴラホ、ザカリアを取り、アルトゥールは保持。そしてトッテナムに2選手を送り込む…このフロント、アーセナルサポの煽り方を心得てやがる…)

 

 

3-5-2いっちゃう?

でもってこのスカッドでどういうフォーメーションを選択するかですが、まあ3バック一択な気がします。それにはいくつか理由があります。

 

 

①ウイング(サイドハーフ)不足 

キエーザの長期離脱に加え、クルゼフスキの移籍。両サイドの2枠に対してクアドラードとベルナルデスキの2人しかウインガーがいません。これには4-3-3厨の筆者も流石に諦めざるを得ません。4-2-3-1の左サイドに中盤の選手を起用するのはやめましょう。前半戦でラビオが刺さってないのはわかったはず。巷ではモラタを左に添える予想も出ていますが、論外すぎます。マンジュキッチ並みに2列目としての守備ができるならいいですが、モラタにそれは不可能です。何年か前のCLシティ戦も、左ウイングに入ったとはいえ、守備時は2トップの一角でした。ヴラホ-ディバラ-モラタの3人でどう守備をしろと…

 

②中盤のクオリティ解消のため3センターを 

筆者の趣味のため…もとい、中盤のクオリティ不足をどうにかするために3センターにして欲しいですね。最近ランドゥッチが使用している逆三角のアルトゥール底、ロカテッリ・マッケニーでもいいですし、より安全にザカリアを使うなら、ロカテッリとのダブルボランチにしてトップ下マッケニーでもいいですね。後者の場合、トップ下にマンマーク奴隷としてベルナ、ファイアーフォーメーションでディバラもありそう。

 

③ディバラ起用縛り 

アッレグリは今季ディバラ絶対起用するという縛りプレイを楽しんでいるようなので、3センターとディバラを共存させるとなると…やはり3バックで2トップ。ヴラホヴィッチもプランデッリの元で3-5-2やってた記憶があるのでまあいけるでしょう。なんならヴラホの相方はモラタ・キーン・カイオ君の誰でもいけます(あれ、ディバラにこだわったはずなんだがな…)。

 

 

まとめ

以上の理由から3-5-2(3-4-1-2)を激推ししていきます。WBにすることでサンドロの失われた攻撃性能が復活するかもしれないし、まあなくてもWB本職のデシリオもいるし。後ろ3枚にすることで好調なルガーニに継続して出番も与えられて、いざとなったらザカリア最終ラインもありそう。これは妄想するだけで涎が止まりませんわ…。変に可変して守備時4-4-2を構築するよりは、役割を単純にする意味で5バック化を望みます。

冬に関してはフロントの動きも良かったので、今後の長期戦略に期待できそうです。(ネドベドどこいった…?)

では。

 


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