【コラム】愛読書は選手名鑑

 

れこれ長い間、小説を読んでいない。

それこそ30代の頃は東野圭吾に宮部みゆきに横山秀夫に、通勤が片道1時間半と言う長期戦と言う事もあり、週に1冊から2冊は読み終えたものだ。もちろんイキツケはBOOKOFF。

しかしスマホが普及してからと言うもの、ボクも電車の中で繰り広げられる「携帯電話展示会」の参加者となり、時間があればYouTubeやDAZNで動画を見ている。画面に映っているのはセリエAでありプレミアであり、そしてもちろんJuveTubeだ(知っている人に覗かれたら恥ずかしいから、会社近くでJuveTubeは見ないけど)。

 

れこれ長い間、通勤バッグに小説は入っていない。

しかし、一冊の本が「代わり」と言ってはなんだが忍び込んでいる。「ヨーロッパ・サッカー・トゥデイ」。そうだ、選手名鑑だ。

90分に及ぶ試合を家でまるまる見る事は難しく、そんな事を続けていたらとてもホームページなんて更新できない。でも、月刊ユベントス編集長として、他のチームの情報も頭に入れておかなければ、記事に幅を持たせる事はできない。だから、通勤やランチの時間を使って観戦しているのだ。何という勤勉さよ。この姿勢が仕事に向かっていれば、もう少し出世しただろうに。

 

 

れにしても今シーズンは見るべきチームが多過ぎる。特にセリエA。

国内リーグがこれだけ団子状態になればビッグマッチも増えてくる訳で、そして見るべき試合も増えてくる訳で、そうなると選手名を知っていた方が観戦する上では面白みが増す訳で。

おかげでミランもインテルもアタランタもナポリも、結構な数の選手名を覚えて来た。カラブリアもダルミアンもペッシーナもロサーノも、みんな味があって目が離せないじゃないか。あとはローマとラツィオの選手をここに加えるべきなのだろうが、なんとなくこの両チームに目がいかないのは、ゼビナを押し付けられた腹いせと、逆転スクデットを喰らった過去からか。

 

にかく時間が足りない。それもこれもセリエAのせいだ。

‘’過去イチ‘’を更新しているこのリーグの試合を、ひとつでも多く見たいと思ってしまう。例え睡眠時間を犠牲にしたとしても。もしそれが影響して会議中に居眠りをこいて怒られたならば、「それもこれもセリエAのせいです」と口にしてみよう。斬新な言い訳として許してもらえるかもしれない(いや、倍付けになるだろうが)。

 

 

20代の頃にふと思った事がある。「どうして歴史上の人物の名前は覚えられないのに、長ったらしいサッカー選手の名前は簡単に憶えられるのだろう」。『アンドレス・グリエルミンピエトロ』なんて一発でインプットされた。この記憶力が学業に活かせていれば、もう少し母親を安心させる事が出来ただろうに。

(終わり)

 

Special Thanks:細江克弥さん


【編集長より】

お試しで「コラム」なるものを書いてみました。まだまだ人様にお見せ出来るようなレベルではないと認識しておりますが、少しずつ自分の形を見つけて行こうと思いますので、少しばかりお付き合い頂けると嬉しいです。