執筆チームが考える、‘’ユベントスが補強すべきポジションと組むべきシステム‘’




執筆チームが考える、‘’ユベントスが補強すべきポジションと組むべきシステム‘’

ピルロを迎えたユベントス。期待が寄せられるシーズンではあるが、いまだ補強は万全とは言えず「不安」が過るのも事実。そんな中、月ユベ執筆チームが「補強すべきポジション」と「システム」を考えてみました。

三者三様の考えを、お楽しみ下さい!

 

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kassi

ベースはオーソドックスな4バック

20-21シーズン、ピルロ新監督がやりたいサッカーは輪郭すら見えてこないが現時点での陣容から個人的にベストと思えるシステムを考えたい。

①充実したCHのメンバー
今シーズンはベンタンクール、ラビオに加え、バルセロナでシャビ2世と呼ばれたアルトゥールを擁している。さらにマッケニー、ラムジー(現時点で去就不明)と中盤はユヴェントスのストロングポイントだ。この中盤を活かすには3CH。2CHでこのメンバーの中から3人もベンチを温めるのは勿体ない。

不安材料はアンカーを本職とする選手が不在な事で、チャンスがあればこのポジションの補強を進めていただきたい。しかし自身が超ワールドクラスのレジスタだったピルロ監督の指導で現有戦力がアンカーとして才能を開花するのも楽しみだ。

②前線
現時点では新9番は決まっていないが、おそらくロナウドとディバラを軸に今シーズンも戦うのではないか。ロナウドはもちろん、最終的に年俸アップで決着するであろうディバラをベンチスタートというのは考えにくい。新9番は昨シーズンのイグアイン と同じようにディバラと併用しながら要所要所で同時起用の道を探るのが得策のように思える。

さらに昨シーズンの若手no.1であるクルゼフスキを活かすため右WGかトップ下のポジションを用意してあげたい。

③DFライン
個人的にユーヴェでの3バックは、全盛期のBBCがそれぞれ抜群の補完性を見せた事で成り立っていたと考えている為、あくまでオプションレベルに留めるべきではないだろうか。

ベースとなるシステムはオーソドックスな4バックがベターだと考える。

 

上記から今シーズン採用すべきシステムは4-3-3を推したい。
ピッチにバランスよく選手を配置出来て速攻、遅攻、ハイプレス、リトリート様々な戦術に対応できる4-3-3システムをベースにピルロの色が出る事を期待だ。

補強についてはこの特殊な状況かつ限られた予算の中、既にクルゼフスキ、アルトゥール、マッケニーという若い実力者を確保しているため新9番とチャンスがあれば本職のアンカーを獲得すれば充分に思える。(そのアンカーもマンドラゴラを事実上予約しているようなものなので来シーズン持ち越しでも構わないように思える)

 

 

タカオ店長

基本布陣は4-3-3

基本布陣は4-3-3。スリーバックも噂に上がっているがあくまでオプション的なものでしょう。
この布陣ならディフェンスに関してもこのままハイプレスにもいけるし、ロナウドとディバラを前に残した4-4-2のセットディフェンスにもスムーズに移行できる。

最大の焦点は、毎日メディアを賑わせているCFの補強がどうなるか。それ次第で180度話が変わってしまう。噂されているようなジェコ、スアレス、カバーニだとレギュラーとして据えるのが基本ではあるが、どうも難航している様子であるし、個人的には新9番は控えも受け入れられるオプション的な選手の獲得にとどめ、昨季終盤の基本布陣である『偽9番』ディバラを軸としてもらいたい。その場合補強候補はモイズ・キーン、モラタorマンジュキッチを希望。

中盤についてはこれ以上の補強はケディラの去就次第でもう一人加入があるかどうか。マンドラゴラは再来季の夢ということで。ロカテッリ欲しいなあ…。

先日のr4lxさんの指摘にあった優遇税制の件を考えて、二年縛りによりラムジーの放出はないと見る。レギュラーはラビオ、ベンタンクール、アルトゥールの3人だが配置は読みにくい。個人的にはこの中で最もアンカー適性があるのはラビオのような気がしたのでこの配置にした。

ディフェンス陣はCB陣は盤石。ルガーニの残留も堅そうだし、こうしてみるとこのレベルの選手がこの扱いに不満を持たないのはありがたいことである。RSBはなんとかレギュラークラスを一人確保したい。

GKはスチェスニー、ブッフォン、ピンソーリオで鉄板。ブッフォンの後釜にペリンか、可能であればアウデロを獲得できると尚良い。

新9番を交えたオプション。「点を取りに行くぞ」となるとツートップ+トップ下ディバラ、更に右メッツァーラにラムジーを投入したい。

はい、完全に『ぼくのかんがえたさいきょうのゆべんとす』レベルの妄想です。

 

 

さいちゃ

4-3-3を諦めて3-4-3を推す

現代サッカーで最も有効なシステムを考えたときに、最右翼となるのはやはり4-3-3だと思う。理由としてはボール保持のしやすさ、スペースの取りやすさ、他のシステムへの可変のしやすさ……要は最もバランスに優れているのがこの形だ。この布陣に適応できない選手は必然的に”扱いづらい”というレッテルが貼られてしまう。欧州で勝ち上がるには相手に対応できる柔軟性が必要だし、ピルロにも是非取り入れて欲しいシステムなのだが…。

ユベントスの選手特性を見るとどうか。SB・WGは揃っているが、本職アンカーが不在。他のMFは全員低い位置で持ちたがるタイプで、3センターではどの位置でも帯に短し襷に長しといった所。CBに目を向けると、4バックを採用するのであれば5枚というのも多すぎる。また、昨今の財政事情から多くのポジションにお金をかけれないため、補強が多くなるシステムより既存選手にあったシステムを採用すべきだ。

以上のことから、私は4-3-3を諦めて3-4-3を推したい。メリットとしては「中盤をダブルボランチで回せる」「ディバラのポジションもある」「身体的な衰えの見えるボヌッチをサポートできる」「攻撃的WB採用によって幅を取りやすい」ことが挙げられる。もちろん補強ポイントが少なくなるのも大事で、CF1枚で済む。確かに4-3-3をやるのであれば満足いかない質ではあるが、3-4-3であればすでに十分な戦力は揃っていると考える。WGにフィニッシャーはいるので、CFにはストライカーやポストプレイヤーではなく、噂に上がっているジェコやスアレスの様な組み立てやスペースメイク、ラストパスに優れたタイプが最適だと感じる。

ここに載ってない選手に関しては………察して欲しい。

 

 

nayumo

現状をベースに

経営面が厳しい中(元々厳しいのにコロナでさらにね)、今噂が上がっている選手以外の獲得はないのではないかと思う。そのため来シーズンは現状のメンバー(放出はあると思う)+噂が上がっているCFで戦っていくとして考えてみた。

<GK>
ペリンのレンタルが確定したため現状の3枚だろう。足元の技術はいささか不安が残るものの、ある程度のレベルはこなせると思う。(ピンちゃんの足元ってどうなんだろう?)

<CB>
デリフトの怪我の影響、キエッリーニ、デミラルが復帰してからそれ程たっていないこと、FFPのこと(r4lxさんの記事参照!)を踏まえればルガー二の残留はほぼ確定だろう。だが問題はデリフトが11月頃に帰ってきたときに、怪我で離脱する選手もいなければCBは5人体制となり過剰人員になってしまうことだ。

攻撃面は何と言ってもボヌッチのロングフィード。相手のディフェンスラインを下げさせる意味でも、紛れもないユベントスの武器である。SBはデシリオかルカペッレグリーニをできればレンタルで放出したいところだ。(どちらかというと、怪我がちのデシリオかな。)(ペッレグリーニは武者修行的な感じで!)

<中盤>
アンカーが本職の選手がおらず、ベンタンクールやアルトゥールに任せることができるが、選手の最大値を出せる場所ではないと考えている。アルトゥールは守備の不安が残るのが理由だ。
ベンタンクールに関しては攻撃参加の成長が凄まじく、出だしのタイミングがとても良くなったと感じからだ。(アンカーにするのはもったいないなーって感じ。)
他にもラビオの持ち上がりやラムジーの囮の動きなど攻撃面でのサポートは高いレベルにあると思っている。(マッケニーは正直わからないです。)

<前線>
今シーズン442の形にして引いて守った時に前線2枚(ロナウド、ディバラ)のプレス強度の弱さを考えると
ハイプレスで前からはめるサッカーをするのではないかと思われる。(ピルロも会見で「ボールを保持するサッカーをしたい」て言ってたし。)
攻撃面は昨シーズンのディバラが担った偽9番の役割はある程度形が見えたと思う。問題はディバラが開けた中央のスペースを埋めることが必要で、そこには中盤の選手が飛び込んでいた印象だ。そしてロナウドは、あわや得点王となるほどゴールを決めたが、彼は9番を囮にするプレーが得意なため、偽9番システムとは相性が悪いと思っている。

 

以上がこれまでの現状でここに放出濃厚と言われている

 

ケディラ・ピアッツァ・イグアインを外すという要素を入れて、僕なりにフォーメーションを組んでみた。

 

予想フォーメーション

選択したシステムは343。

CBが5人いることを考慮して3バックの選択、本職アンカーがいないため2ボランチにした。(ルガー二とデミラルの位置は適当です!)
ディバラとロナウドにはピッチを縦に5分割した時のサイドから2つ目の位置に配置し、9番を置くのがファーストチョイスだ。(ワイドポジションはWBに任せる!)

現在のセリエAでは、アタランタ・ラツィオ・インテルが3バックを採用しているためミラーゲームのようになるから前からもはめやすいだろうという考もある。

だが問題は、4バック+アンカーだった時だ。9番の裏(前線の3枚と中盤の4枚の間ね)で、相手のアンカーにボールが入った場合に数的不利な状況ができてしまい、一気にピンチになる。

そこでセカンドオプションを用意した。

9番を外してトップ下を作る3-4-1-2だ。

こうすることで相手CB2枚を2トップが見て、アンカーの位置をラムジーに消させ、SBにボールが入った時にWBがコースを切りながら寄せればうまくはめることができる。攻撃時にはラムジーをCF化して343みたいにできればと思っている。(というか僕的にはこっちがファーストチョイス)

控えの選手に関しては配置した場所ができるかわからない選手もいるが、それぞれの特徴でここではないかというところに配置した。(ベルナルデスキはWBかもね!)(ダニーロとペッレグリーニはできるかわかんないよね 笑)

そして噂に上がっている9番の獲得。センターフォワードに求めることは、前からハメることができる守備的なプレーと安定の得点力。あとはWBがクロスを上げた時にターゲットになれる空中戦の強さがあればなお有難い。(今はほとんどロナウド一択だもんね〜)

以上が僕の予想だ。

 

 

編集長ミツ

中心はディバラ

このお題を振られた時、補強選手から考えるのかシステムから考えるのか悩んだが、やはり『(既存選手を念頭に置いて)システムから』とした。

基本線はディバラをトップ下に据えた4-2-3-1。現段階ではほぼ夢物語に終わりそうな気もするが、かと言ってピルロは監督一年生なのだから何が起こってもおかしくない訳で、そして何を想像しても誰も咎める事は出来まい。

そして4バックを前提とするならば、補強すべきは右サイドバックであろう事は分かっているものの、しかし現在のマーケットどこを見ても右サイドバックの名前は見当たらず(インテルに移籍したハキミは惜しい事をした)。現実的にはボランチを1枚引っ張って来れれば、ある程度形になるのではないかと考える。

左はアルトゥールを起点としてサンドロ(またはペッレグリーニ)が攻撃に積極的に関わり、逆の右はクルゼフスキ(またはクアドラード)が縦にガンガン仕掛けて、その後方をダニーロがカバー、または得意のインナーラップでゴール前の人数を厚くする。そしてトップ下のディバラは最も得意とするポジションで水を得た魚のようにやりたいようにやってもらい、ワントップのロナウドは無駄に動かずにゴール前でフィニッシャーに徹する。

こう考えるとイグアインをロナウドの控えとして残し、ボランチに1枚選手を補強した方がバランスが良いのではないかと思うが、すでにピルロが口にしたのだから仕方ない。元々ロナウドは「全部出たいマン」なので、センターフォワードはU-23から粋のよい若手を引っ張り上げて、ベンタンクールとコンビを組む‘’計算できる‘’ボランチを補強すれば完璧である(マッケニーに過度の気合いを寄せるのは危険)。

ただし、そのボランチに『誰』を補強すべきかは、名前が浮かんで来ないのだが…。

 

 


 

最後までお読み頂き有難うございました。

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