‘’最もユベントスらしい選手‘’、リヒトシュタイナーが現役引退を発表



2011-2018までの7シーズンに渡り、ユベントスの右サイドに推進力を与えてくれたリヒトシュタイナーですが、自身の口から現役を引退する事を発表しました。

 

やぁ、みんな。

数週間考えた結果、ボクはプロフットボーラーを引退する事を決意しました。

先ずはこの映像を通じて、ボクを応援してくれた全てに感謝の気持ちを伝えたい。素晴らしい時間を与えてくれた事に感謝の気持ちしかありません

ボクは自分のフットボール人生を誇りに思っている。グラスホッパーから始まり、リール、ラツィオ、ユベントス、アーセナル、そしてアウグスブルグ。もちろん、スイス代表での時間も加えなくてはならないだろう。

その全ての瞬間に「有難う」の気持ちを伝えたい。

 

また会える事を楽しみにしている。

 

I live you!

※一部、意訳が混じっております。予めご了承下さい。

 


 

ボクがユベントスに戻って来た2017-18シーズン、右サイドバックには「まるでエポック社サッカーゲーム」のように、とにかくひたむきに上下運動を繰り返す人リヒトシュタイナーがいて、そしてボクはその真面目を絵に描いたような選手に「エポックシャタイナー」と言う愛称を付けた事を覚えています。

 

その背番号26は、ボクの目には「最もユベントスらしい選手」に映り、しかし選手としての全盛期を過ぎていた事から、チャンピオンズリーグ登録メンバーから外れるなどして、時おり悔しい表情を見せながらも、それでも戦い抜く姿は、それだけでボクに「またユベントスと歩んでいる」と思わせてくれました。

 

 

ボクがユベントスに戻った翌2018-19シーズン、リヒトシュタイナーはユベントスを去ってしまったけれど、その短い時間の中で‘’ベストゲーム‘’と呼べるのは、チャンピオンズリーグベスト8進出を賭けたスパーズとの一戦だろう。1stレグをホームでありながら2対2で終え、そして乗り込んだアウェイの地でもソン・フンミンにゴールを叩き込まれて圧倒的不利な状況の中、後半16分に投入されるとその3分後にはイグアインのゴールをお膳立て。更にその3分後、イグアインのスルーパスからディバラの逆転ゴールが生まれる訳だが、その流れを生んだのがリヒトシュタイナーだった事は、ユベンティーニであれば誰もが心に留めているはずだ。

 

 

2017-28シーズンを最後にイタリアの地を離れ、アーセナル(2018-19)、アウグスブルグ(2019-20)と渡り歩き、そして2020年8月12日に36歳の年齢で現役引退を発表する事となったリヒトシュタイナー。しかしその顔には僅かな後悔の色もなく、むしろ全て出し切った清々しささえも感じさせてくれた。そして、それがリヒトシュタイナーと言う漢なんだとボクは改めて思った。

 

ボクがリヒトシュタイナーと歩んだ時間はわずか1シーズンだったけれど、彼を知るには十分な時間だったし、彼がユベントスに居てくれて良かったと思った。それくらい、LichtsteinerはJuventusを感じさせてくれた。

 

これからどのような道を目指すのかは分からないけれど、例えユベントスと交わる事がなかったとしても、ボクは彼をずっと応援し続けようと思う。なぜなら、彼がユベントスを体現してくれた選手だからだ。

 

 

 

あなたの第二の人生が幸せになる事を心から祈っている。

 

 

Good Luck Stephan!