【たしかなこと】クラウディオ・マルキジオ引退発表

【たしかなこと】クラウディオ・マルキジオ引退発表

雨上がりの 空を見ていた

通り過ぎゆく 人の中で

 

一番最初に彼に出会った時、当時はまだ20歳になるかならないかの年齢で、ジョビンコ、デ・チェリエ、パッラディーノ、キエッリーニ、これらの選手と同様に『若手有望選手』のひとりに過ぎなかった。顔つきも垢抜けず、線も物凄く細かった事を鮮明に覚えている。

 

 

哀しみは 絶えないから

小さな幸せに 気づかないんだろう

 

その後、マルキジオは順調に成長し、ユベントスの主力になり、イタリアを代表する選手となった。しかし、2015-16シーズンに試合中に大怪我を負い戦列を離れる事に。後に多くのファンが『あの怪我がなければ』と幾度となく振り返る事になる、そして彼の将来を左右する大きな出来事になった。

 

 

時を超えて 君を愛せるか

本当に君を 愛せるか

 

その時期、ボクはユベントスから離れていて、マルキジオが大きな怪我に見舞われ、しかしそこから復活を果たした事は耳にはしていた。そしてまたボクがユベントスに戻って来た2017-18シーズン開幕戦、『サッカー人生を揺るがす』とも言われた怪我を克服したマルキジオはピッチに立っていた。風貌はあの頃の青年のものからは程遠く、‘’ユベントスの象徴‘’として毅然とした態度でチームを引っ張っる姿を見せていた。長い長い時間をユベントスから離れた場所で過ごしたボクを、成長したマルキジオが迎えてくれた。『あのマルキジオがチームを代表する選手になったんだ』。その姿は、セリエBに落ちたチームを、意地になって応援していたボクを思い出させてくれた。青年だったマルキジオを思い出し、そこに30歳だったボクを重ねて懐かしく思っていた。

 

 

空を見て 考えてた

君のために いま何が出来るか

 

しかし30歳の年齢を超え、更には補強を繰り返したチームにおいてマルキジオの出番は限られ、背番号8をピッチで見る機会は少なくなって行った。そして2018-19シーズン開幕直前、マルキジオはユベントスを去る決断を下した。10年以上を過ごした我が家を離れる事を決意した。そこで改めて、ボクが彼と出会ってから長い長い時間が過ぎてしまっている事を認識した。

 

 

忘れないでどんな時も

きっとそばにいるから

 

果たしてゼニトに移籍したマルキジオは、わずか1年の時をロシアで過ごした後に契約解除となり、そして昨日、サッカー選手としてユニフォームを脱ぐ事を決意した。引退発表の場はアリアンツスタジアム内の会見場が選ばれ、マルキジオは‘’ユベントスの一員‘’として引退する事を発表した。

 

 

そのために僕らは この場所で

同じ風に吹かれて 同じ時を生きてるんだ

 

‘’クラウディオ・マルキジオ‘’

 

あなたに会えて良かった。

あなたがユベントスを愛してくれて良かった。

あなたを愛していて良かった。

あなたの最後を見届ける事が出来て良かった。

 

あなたと同じ時を過ごせて良かった。

 

 

有難うクラウディオ。

まだまだ続くあなたの人生が幸せなものになる事を願っている。

 

有難うクラウディオ。

あなたの人生がいつかビアンコネロのユニフォームと再び交わる事を願っている。

 

有難うクラウディオ。

またあの場所で待っている。

ずっとずっと待っている。

 

 

どんな時も きっとそばにいるから…