キエッリーニ負傷による長期離脱に考える、現在のチームの状況




キエッリーニ負傷による長期離脱に考える、現在のチームの状況

 

キャプテンのキエッリーニが右膝前十字靭帯の負傷により、長期離脱を余儀なくされる事がチームより発表されました。選手は近日中に手術を受け、その後の回復状況によりますが短くて3ヵ月、長ければ6ヵ月チームから離れる事になり、少なくともチャンピオンズリーグのグループリーグはキエッリーニ不在で戦う事になるでしょう。

まずはキャプテンの早期回復を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

ここからは編集長の現在の心境と言うか今後の見立てなのですが、キャプテンの離脱は非常に痛いものの、かと言って「悲観する必要はない」と考えております。その2つの理由をここで紹介させて頂きますので、強い不安に苛まれている方がいれば、少しでも支えになれば幸いです。

 

 

選手層

なんと言ってもデ・リフトとデミラルの存在でしょう。昨シーズンも同様のシチュエーションに置かれる事がありましたが、前に強いキエッリーニが抜けたポジションに、どちらかと言うとカバーリング能力で勝負するルガーニが入る事により、相手センターフォワードに起点を作られてしまい、全てにおいて後手後手に回るシーンが散見されました(特にベナティアの移籍後)。しかし、今シーズンはアプローチ能力に長けたデミラルと万能型のデ・リフトが在籍しており、「ボヌッチ+デミラル」「ボヌッチ+デ・リフト」「デ・リフト+デミラル」となっても決してバランスを崩す事はありません。ここ2シーズンで一番苦しんだポジションにおいて的確な補強を行ったからこそ「不安は少ない」と言っても良いと考えております。

 

ルガーニの存在

今回のキエッリーニの長期離脱により、恐らくチームはルガーニ放出を見送る事になるでしょう。決して良い表現ではないかもしれませんが、もし9月2日の移籍期限を超えた後にキエッリーニ限らず不測の事態が発生していれば、計算できるセンターバック3枚で回さなくてはならず、それこそ開幕直後に緊急事態に陥っていたはずです。しかし、イタリア代表にも名を連ねた事があるルガーニがチームに残る事で最悪の事態は避ける事は出来たと言え、それはチームにとっては少なからず「運を掴んだ」と表現できると考えています。

そして記憶に新しい方も多いと思いますが、昨シーズンのユベントスはその「運」から見放され、冬のマーケットでベナティアが移籍した直後にキエッリーニが負傷し、苦しい戦いを強いられました。

 

 

 

まとめ

キャプテンが長期離脱する事でチームにとって大きな痛手を被る事は間違いありませんが、しかしチームには精神的支柱となるブッフォンがいて、そして同じポジションを埋める信頼できる選手たちがいます。現時点で我々が出来る事は、まずはキエッリーニの早期回復を祈る事であり、そして復帰した際にユベントスが全てのコンペティションで「キエッリーニ不在を感じさせない戦いっぷりを見せている事」でしょう。

まだまだシーズンは始まったばかり。必ず帰って来るキャプテンの場所を用意する為にも、我々サポーターも引き続きチームを後押しして行きましょう!

 

 

Forza Capitano!

 

キエッリーニの想いと共に!