【テレゴング結果発表】~今シーズン、ユーべが狙うべきタイトルは?~




【テレゴング結果発表】~今シーズン、ユーべが狙うべきタイトルは?~

 

 

と言う事で、月ユベ再開後初のテレゴング「今シーズン、ユーべが狙うべきタイトルは?」が無事に終了いたしました。コメント頂いた38名の方々、本当に有難うございました(「見てるだけ~」となった方々、編集長は寂しくて死にそうになりました。次は頼んます)。今回は対話形式にて結果とコメントをお届けしたいと思います。

 


 

編集長ミツ
さて、今日はテレゴングの結果発表と言う事で、スペシャルゲストをお招きしております。カルチョ2018編集長でサッカーコメンテーターとしてもお馴染みの、ジャンルカ・トト・富樫木さんです。富樫木さん、今日はよろしくお願いいたします。

富樫木
はい、よろしくお願いします。今日は真面目な感じでいいんですよね。

編集長ミツ
お得意の冗談交じりでも大丈夫ですよ(笑)

 

チャンピオンズ・リーグ

編集長ミツ
では早速ですが、「チャンピオンズリーグ」が半分以上を占めて1位となりました。

富樫木
やはりブッフォンの存在でしょう。投票のうち半分に「ブッフォンの為に」と言う趣旨のコメントがありました。引退を仄めかしていますが、ワールドカップ優勝の花道が絶たれた以上、「これしかない」と言う部分もあったと思います。逆にイタリア代表が予選突破していた上で、「ブッフォンの花道にふさわしいタイトルは?」と言うテレゴングになった場合、「ワールドカップ優勝」と「チャンピオンズリーグ優勝」だったら、どちらに票が集まったか興味ありますね。

編集長ミツ
印象的なコメントはありましたか。

富樫木
ありましたありました。読んでいて楽しくなってきましたので、いくつか紹介させて頂きます。

なんだかんだ言って去年のファイナリストなので目指すべきかと。

現状のチーム力をしっかり分析しながらも、昨年のファイナリストであるプライドを強く感じます。なんだかんだ言ってもユベントスはビッグクラブの中でもビッグクラブであると言う事です。

 

決勝生観戦三連敗中(チームは五連敗中)の俺のために勝て。

3試合連続で生観戦しているとは羨ましいし素晴らしい情熱です。この方は匿名でしたが、純粋に「このひとの為にも勝って」と思ってしまいました(笑)

 

CL制覇でスターダムを駆け上がるマンダムが見たいです!!

確かにチャンピオンズリーグ優勝すれば、すれはすなわちディバラがスターへの階段に足を掛ける事になりますし、逆に言えばディバラの活躍がなければ優勝は難しいと言えるでしょう。

 

編集長ミツ
そのチャンピオンズリーグの決勝トーナメント初戦はプレミアリーグのスパーズに決定しましたが、このカードはどう考えられていますか。

富樫木
これは接戦になりますよ。五分五分でしょう。タレント性で言えば、ディバラやピアニッチ、キエッリーニなどユベントスの方が目立った選手を揃えていますが、チームのバランスで言えばスパーズの方が上だと考えています。特にスパーズは前線の4人(ケイン、デレ・アリ、ソン・フンミン、エリクセン)が作り出す攻撃は破壊力があります。逆にユベントスはイグアインが沈黙すると、個の力で打開するしかなくなるでしょう。そうなった時にドウグラス・コスタが力をどれだけ発揮できるか、ですが。

編集長ミツ
ズバリどちらが勝つでしょう。

富樫木
ユベントス。ホームでの第1戦を1-0、第2戦を0-0と予想します。

編集長ミツ
では、少し見かたを変えますが、ユベントスが勝ち上がっていくうえで、分が良いチームと悪いチームはありますでしょうか。

富樫木
現在のチーム状態を鑑みると、バルセロナ、PSG、マンチェスター・シティに関しては分が悪いと言わざるを得ないでしょう。逆に他の12チームに関してはプラスにしてもマイナスにしても力の差は微々たるものです。勝っても負けてもおかしくないと捉えています。「全16チームのうちでユーべの立ち位置は中位」と言う表現になるかもしれません。

編集長ミツ
ではズバリ、ユベントスはチャンピオンズリーグで優勝できるでしょうか。

富樫木
まずはスパーズ戦に勝つ事が大前提ですが、ベスト8でいま名前を挙げたバルサ、PSG、シティに当たらなければ可能性はあると思います。ベスト4まで進めば、あとは運もありますから。

 

セリエA

編集長ミツ
では、次に票が集まったリーグ(セリエA)に話を移させてください。個人的には「思いのほか票が集まらなかった」と言う印象なのですが。

富樫木
それだけチャンピオンズ・リーグに賭ける想いが強いと言う事と、リーグも6連覇中でサポーターも慣れてしまっている部分があると思います。「リーグは優勝は当たり前でチャンピオンズ・リーグはチャレンジ」と言う意識があるのかもしれませんね。

編集長ミツ
では、その中でも幾つかコメントを取り上げて頂けますでしょうか。

富樫木

CLは勝ちたいけど、連覇でないから来年でも一緒、連覇が途切れたら1からやり直し、だからこっちの方が優先では?

これはもの凄く説得力がありましたし、逆にリーグ連覇に賭ける熱を強く感じました。選手も同じ想いを持っていれば、七連覇も夢ではないと思います。

 

狙うべきはセリエA、CLは組み合わせとか相手の不調とかの棚ぼたで獲得を目指す。

まさに私が言った通り「チャンピオンズ・リーグは組み合わせ次第」を言い当てていると思います。

 

編集長ミツ
前半戦を終えて首位ナポリとの勝ち点差1の2位につけています。後半戦で逆転するために、ユベントスには何が必要でしょうか。

富樫木
ナポリはチャンピオンズ・リーグを敗退した事により、ヨーロッパ・リーグはあるもののリーグに注力してくる事でしょう。そうなると三足の草鞋を履くユベントスは、まずはターンオーバーをどれだけ上手くかけられるか、にかかってきます。現状2チーム分の戦力を抱えてはいますが、やはりディフェンス陣は若干不安だと言わざるを得ません。冬のマーケットで目立った補強はなさそうなので、このメンバーでどれだけやり繰りできるかでしょうね。前半戦はベナティアが覚醒して計算できる選手に成長を遂げたので、後半戦でルガーニがひとり立ちすれば、それがそのままリーグ優勝への確率アップに繋がると考えます。

編集長ミツ
ズバリ、ユベントスのリーグ優勝の確率は。

富樫木
ズバリ75%。ナポリがリーグに集中できると言っても、選手層ではユベントスの方が上ですし、何といっても勝者のメンタリティを持ち合わせています。最後まで接戦になるとは思いますが、終わった時に笑っているのはユベントスでしょう。

 

コッパ・イタリア

編集長ミツ
では、最後にコッパイタリアにも2票が入りましたが、まずは頂いたコメントを2つとも紹介させて頂いたうえで、富樫木さんにご意見を伺いたいと思います。

無冠は嫌なので、とりあえずコッパだけでも。

コッパ専用のエースの育成を!

 

富樫木
最初のコメントに関しては、「無冠は許せない」と言う気持ちの現れでしょうが、これはファン心理としてはあると思います。今シーズンのコッパの試合を見ていても、選手も現地のファンも気持ちが入っていますし、残り2試合と言う事もあるので、もう狙っても良い位置にいると思います。そして2つめの意見ですが、恐らくサライエタの事を指していると思いますが(笑)、実際に幾つかの大会を勝ち抜いていく上では役割分担、そしてそれを各選手にある程度分からせたうえで試合に臨ませる事も大切だと思います。チャンピオンズ・リーグのくだりでも書きましたが、現在のユベントス(特にオフェンス陣に関して)は選手層が厚くなっており、スタメンと控えの区別がほとんどありません。そういった状況の中で、リーグ戦やチャンピオンズ・リーグでの出来栄えを見て、使い分けをすることで選手に新たなモチベーションを植え付ける事もできるのではないかと考えます。

編集長ミツ
では、同じくコッパ優勝の確率はどれくらいでしょうか。

富樫木
ズバリ25%でしょう。リーグ戦より難しいと考えています。現在ユベントス以外でベスト4に残っているのはアタランタ、ミラン、ラツィオ。どのチームもタイトルは喉から手が出るほど欲しいはず。その辺りのモチベーションが勝敗に左右してくると思います。中でもアタランタはチーム状態を見ても一番の強敵だと思うので、準決勝はホーム&アウェイですが非常に盛り上がると楽しみにしています。

 

総括

編集長ミツ
では、最後の最後に富樫木さんにひとつ質問させて頂きます。
ユベントスが今シーズン狙うべきタイトルはどれでしょうか。

富樫木
セリエAでしょう。やはりチャンピオンズ・リーグは組み合わせ次第と言う部分もあり、そしてコッパは正直に申し上げてユベントスが第一に捉える大会ではありません。現実的な部分も踏まえてセリエAを獲りに行き、そこも狙いながらもちろんチャンピオンズリーグも獲りに行くべきだと思います。逆に言えば、リーグで調子の悪いチームが勝てるほど、チャンピオンズ・リーグの舞台は甘くないですよ。

編集長ミツ
なるほどなるほど。よーくわかりました。私もその辺りに注目しながら、後半戦も楽しんで観戦したいと思います。また次の特集の際にも、ぜひゲストとしてお呼びさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。今日は有難うございました。

富樫木
こちらこそ楽しかったです。有難うございました。次のテレゴングの際は、もう少し票が集まる事を期待しています(笑)

 


 

最後までお読み頂き有難うございました。

泣いても笑ってもシーズンも残り半分。各自でそれぞれの大会に対する思いを馳せながら応援し、シーズン終了時点でひとつでも多くのタイトルを獲得できていれば、と願っています。

 

最後になりますが、今回のゲストとしてお呼びさせて頂きましたジャンルカ・トト・富樫木は、亡き富樫洋一さんをオマージュした架空の人物です。富樫さんは特にWOWOWがセリエAの放映を始めた頃、その独特の感性を前面に出して我々を楽しませて頂きました。亡くなってから時間が経過していますが、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 


本当に好きなコメンテーターでした。天国でも冗談ばっかり言って滑ってるんでしょうね(笑)