【RUSSIA World Cup】日本 対 セネガル




【RUSSIA World Cup】日本 対 セネガル

 

 

 

情熱は常に悔しさに勝る

 

 

 

 

勝負の世界において最も好きな言葉であり、常にこの言葉の真意を追い続け、そしていつまでもその真意に届かないでいる。

 

 

 

果たしてこの男の4年間は、常に情熱と悔しさの狭間に立たされていたのではないだろうか。

 

 

 

 

 

岡崎 慎司

 

 

 

 

2010年、2014年に続き3度目の出場となった夢の舞台だったが、それまでの道のりは険しく時に閉ざされ、そしてこじ開け辿り着いた場所は過去2大会と同じ“”定位置“”ではなかった。

 

日本代表を救った2得点目は、大迫のクロスでもなく、乾のセンタリングでもなく、それこそ本田のゴールでもなく、全ては岡崎の献身的な、本能的な2つの動きがもたらしたと考えている。大迫のクロスに合わせてセネガルGK:エンディアイと共に潰れ、そのボールが乾の元に流れる前にエンディアイよりも早く立ち上がり、エンディアイのスクリーンとなり本田へのパスコースを作ったこの動きこそ、岡崎の岡崎たる所以だと感じている。

 

 

 

 

試合開始直後はセネガルのハイプレスに苦しみ失点を喫するも、前半のうちに乾のゴールで同点とし、後半26分と言うもの凄く嫌な時間帯に逆転されても下を向くことなくセネガルに襲い掛かり、そのわずか7分後に同点に追いつき試合を振り出しに戻す。そして、勝ち点1を積み上げて決勝トーナメント進出に一歩前進した。

 

 

ワールドカップ本番前、誰がこの日本代表を想像しただろうか。誰がこのたくましい日本代表を想像できただろうか。しかし、間違いなく日本代表はグループHの首位に立ち、そして間違いなく日本を代表するチームとしてピッチに立っている。

 

 

大会前にそっぽを向いていた国民も、それでも信じていた国民も、ワールドカップが始まってから日本代表の試合を見始めた国民も、とにかくいまこの場所にいる事に感謝の念を持ち、そして楽しもう。海外リーグだけが好きでもいい、ユベントスだけが好きでもいい、他の国だけを応援するのでもいい。でも日本代表の試合を見ているのならば、気にしているのならばネガティブな事を口にせずに素直に応援しよう。4年に一度のお祭りだ。そして、お祭りは楽しむものだ。楽しむ気がないのであれば、その場所に足を運ぶ必要はないし、ネガティブな事は何も口にしない事だ。ネガティブな事や厳しい意見を口にする資格があるのは、そこに参加している人たちだけではないだろうか。

 

 

 

3日後には決勝トーナメント進出をかけてポーランドとの一戦が待っている。

 

 

 

楽しもう。

 

4年に一度のお祭りを。

 

 

 

戦おう。

 

同じ白と赤を基調とした国旗を掲げる国に敬意を持って。

 

 

 

 

勝ち上がろう。

 

情熱と誇りを胸に。