【国籍から振り返るユベントスの歴史シリーズ】ウルグアイ編
【国籍から振り返るユベントスの歴史シリーズ】ウルグアイ編
▶選手の愛称が分からない方はこちらを参照→(選手名鑑・逆引き選手名鑑)
ボスマン判決以降、ヨーロッパの強豪国においてはほとんど「国籍」による規制が引かれる事がなくなり、時としては「スタメン全員が自国外選手」と言う事も珍しくなくなりました。そしてそれはユベントスにおいても例外ではなく、今シーズンも「スタメンにイタリア人選手が2~3人」と言う試合も多くなってきています。しかし、その中でも国籍による選手の特徴・アイデンティティは間違いなく存在し、それを取り上げてみるのもオモローなんじゃないかと感じました。
まぁ、前置きが長くなりましたが、とにかく「国籍別で選手を振り返ってみるよー」っつー事です。軽く思い出してみただけでも、「フランス人は多いなー」とか「オランダ人は少ないなー」とか「アジア人はいねぇなー」とか頭をよぎりましたが、それだけでも面白いですね。
タイトルに「シリーズ」ってつけながらも反響次第ではソッコーで打ち切られるで終わる可能性も十分ありますが、記念すべき一発目は「ユベントスの王」に敬意を払いウルグアイ産選手を取り上げました!
最後まで楽しんで行ってちょーだい!
ロドリゴ・ベンタンクール
- 名前:Rodrigo Bentancur
- 生年月日:1997年6月25日 (年齢 21歳)
- ポジション:ボランチ
- 在籍歴:2017-18~現在
- 愛称:ベン太、カリアゲ
昨シーズンよりユベントスに加入した期待の新星。すでにウルグアイ代表にも定着しておりロシアワールドカップでもチームの中核として出場を果たす。昨シーズンは途中出場が中心ながら27試合に出場。プレータイムを増やす為に今シーズンはレンタル移籍もあるのではないかと考えていましたが、チームに残したのはアッレグリの期待の表れか。
ウルグアイ人選手にしては闘志が表に見えづらいタイプではあるので、今シーズンは同僚のケディラやマテュイディに影響されて、アグレッシブな姿を見せてくれる事に期待。
編集長的にはちょっと物足りない部分がありますが、「ウルグアイ産」と言う事で秘めた闘志は持ち合わせていると期待しています。
マルティン・カセレス
- 名前:Martín Cáceres
- 生年月日:1987年4月7日 (年齢 31歳)
- ポジション:ディフェンス
- 在籍歴:2009-2010/2012-2016
- 愛称:ダレデス
ユベントスに移籍してきた時は誰だか分からなかったので、「ダレデス」なんて愛称がつけられましたが、いまやウルグアイを少しだけ代表する選手になりました。昨シーズンまたユベントスの試合を見始めた時に、相手選手(ヴェローナ)にカセレスがいたので「息の長い選手だなー」って思って調べてみたら、最初にユーべに来た時が21~22歳くらいだったので、逆に「早くから活躍してたんだなー」と今更ながらに感心したのを覚えています。
当時はサイドバックのバックアッパーとしてプレーしていましたが、プレーも見た目も「THE ウルグアイ産」って感じで成長していますね。第一線でのデビューが早かっただけに年齢もまだ31歳。もう一回くらいユベントスに戻って来るチャンスがあるかな?
編集長的には「ユベントスにいるべきタイプの選手」って感じで好きなんですよね。
マルセロ・サライエタ
- 名前:Marcelo Zalayeta
- 生年月日:1978年12月5日(39歳)
- ポジション:フォワード
- 在籍歴:1997-1998/2001-2004/2005-2007
- 愛称:サライエ太、量ザク
出戻り出戻りでウルグアイ産秘伝の味を受け継いだ選手。定位置獲得までは至らなかったものの、貴重なベンチメンバーとしてユーべ黄金期、ならびにセリエB時代を支えてくれました。派手なプレーや試合を決定付けるゴールは多かったとは言えませんが、根強いファンが多い選手でもあります。
そして、サライエタと言えば何と言ってもCLバルセロナ戦でのボレーシュートでしょうね。しかもアシストがビリンデッリと言う事で、爽快感MAXだったユベンティーニも多いはず。今でも語り継がれているスーパーゴールです。
何度も言ってしまいますが、やっぱりセリエBを一緒に戦った戦友なんですよねー。
ファビアン・カリーニ
- 名前:Fabián Carini
- 生年月日:1979年12月26日(38歳)
- ポジション:ゴールキーパー
- 在籍歴:2000-2001
- 愛称:なし
当時正ゴールキーパーだったファン・デル・サールがなかなかフィットしなかったので、急遽呼び寄せられたはいいが、直後にサールが安定してしまったのでほとんどカップ戦要員になっていたと覚えています(カップ戦出場の記憶すら残っていませんが)。ただ、当時からウルグアイ代表の肩書を持っていましたし、いま振り返ってみると19歳とか20歳でユベントスの2ndキーパーを任されていたのは大したものだと思います。
当時は「ウルグアイ代表が2ndキーパーなんて贅沢」って話になりましたが、いまはスチェスニーとペリンですから時代は変わりました。ただ、あの時はカリーニが2ndキーパーに控えていてくれる安心感はありましたね。
パオロ・退場王・モンテーロ
- 名前:退場王
- 生年月日:1971年9月3日 (年齢 47歳)
- ポジション:King
- 在籍歴:1996-2005
- 役職:ユベントス終身退場王
- 愛称:モンテーロ
セリエA退場記録を持つ漢の中の漢の中のさらに漢。「殴る」「飛ぶ」「吐く」「脱ぐ」「脅す」と、ディフェンダーにとって必要とされる能力を備え、更にはチームが劣勢に立たされた際には自らグランドを退き、10人にする事でチームを鼓舞するリーダーシップも持ち合わせていました。
そして、現在のユベントスにはロナ王と言う「王」が君臨しますが、初代王と言えば「退場王」である事は間違いなく、1990年代後半から2000年代前半までユベントスを引っ張っていたのがこの男です。
ひと昔前の選手なので知らないファンも多いかもしれませんが、この動画を見て頂ければいかに退場王が凄い選手か分かってくれると思います。ユベントス史上最高の退場王である事は間違いなく、そしてこれからのサッカー界においても退場王を超える退場王が出てくる事は簡単には想像できません。
※動画のタイトルは「Montero vs Di Biagio」になっていますが、基本的には退場王の圧勝です。
まとめ
どうでしょ?何気に面白い企画だと思うんですが。
反応良ければ他の国籍でもやってみたいと思いますので、「イイね」と「愛」をちょーだいませー。
【編集後記】
No.26さんの下記のTweetからこの企画のヒントを頂きました。有難うございます!(ご本人には事前に了承を得ております)
編集長(@system442)より貴重な意見をいただき、個人的に以下のようにまとまりました。
問:ウルグアイといえば?
答:10代→ベンタンクール
20代→カセレス
30代→サラジェタ
40代→モンテーロ pic.twitter.com/PIsuXwdoNH— No.26 (@number_026) 2018年10月17日